皐月賞の特集記事

第68回皐月賞

今週のメインレースは、牡馬クラシック第1弾の第68回皐月賞である。


今年の牡馬クラシック戦線は牝馬クラシック戦線以上の大混戦であり、
第68回皐月賞では大波乱となった桜花賞と同様に、
出走するどの馬にもチャンスがある。



その大混戦の第68回皐月賞では、
マイネルチャールズ(松岡)が1番人気になりそうである


マイネルチャールズは3歳世代唯一の重賞2勝馬であり、
実績を考えると人気になるのは当然といえる。


また、マイネルチャールズの重賞2勝を含む3連勝は、
いずれも皐月賞と同じ中山2000mでのものであり、
皐月賞の舞台はマイネルチャールズにとって最も得意な舞台である。


よって松岡騎手がサンツェッペリンでの去年の皐月賞2着の雪辱を
マイネルチャールズで果たしてもおかしくはない。



しかしながら競馬理論は、
1番人気が予想されるマイネルチャールズを過信してはならないと判断している。


以下でその理由を述べる。


まずマイネルチャールズの前々走の京成杯の勝利は、
勝負所の4コーナで包まれる不利を克服した強い内容であったが、
2着がベンチャーナイン(後の弥生賞で9着、スプリングステークスで11着に惨敗)、3着がアイティトップ(後のスプリングステークスで15着に惨敗)であったように、
弱いメンバーに恵まれたものとみることもできる。


またマイネルチャールズの前走の弥生賞の勝利は、
1000m通過61秒8の超スローペースを2番手から追走する展開に恵まれてのものであり、レース内容としては価値が低い。


つまりマイネルチャールズは重賞2連勝を果たしたものの、
メンバーや展開などに恵まれたものであった。


よって唯一の重賞2勝馬ということだけで人気が予想されるマイネルチャールズを過大評価すべきでないと競馬理論では判断している。


ただしマイネルチャールズは逃げ差し自在の器用な脚質の馬なので、
第68回皐月賞でもそれ相応の評価は必要と競馬理論では判断している。



弥生賞でマイネルチャールズの2着に敗れたブラックシェル(武豊)も、
第68回皐月賞では人気になりそうである。


ブラックシェルはマイネルチャールズに2戦2敗なので、
勝負付けが済んだと見ることもできる。


しかしながら、ホープフルステークスが1000m通過63秒0、
弥生賞が1000m通過61秒8という超スローペースであり、
後方から競馬を進めるブラックシェルにとってはかなり不利な展開であったので、
レース内容的にはブラックシェルとマイネルチャールズとは互角である。


特にブラックシェルの第45回弥生賞の2着は、
超スローペースを外から追い込んでのものであり、
内容的には勝ったマイネルチャールズを上回ると判断することもできる。


よって第68回皐月賞がハイペースになれば、
ブラックシェルがマイネルチャールズに先着する可能性が高い


ただしブラックシェルは松田厩舎で武豊騎手騎乗ということもあって、
実力以上に人気になる。



またブラックシェルは追い込み脚質ということもあり、
ペースが落ち着けば脚を余してしまうこともある。


そのため第68回皐月賞においては人気と実力のバランスを考慮して、
ブラックシェルの最終的な評価を決断する。



マイネルチャールズ及びブラックシェルと同じ弥生賞組からは、
3着のタケミカヅチも出走する。


タケミカヅチ(柴田善)は勝ち切れないものの、
共同通信杯2着、弥生賞3着と相手なりに走る。


そのため第68回皐月賞でも、
タケミカヅチは大崩れなく走るだろう。


しかしながら、タケミカヅチが第68回皐月賞を勝ち切るまでは難しい
と競馬理論では判断している。



一方、弥生賞と別路線のスプリングステークスからは、
1着のスマイルジャック(小牧太)、
2着のフローテーション(内田博)、
3着のショウナンアルバ(蛯名)及び
7着のレインボーペガサス(安藤勝)が出走する。


スマイルジャックは詰めの甘い競馬を続けていたが、
前走のスプリングステークスでは自ら先行する競馬で押し切り、勝利を収めた。


スマイルジャックのスプリングステークスの勝利は、
先行馬に有利なインが伸びる馬場に恵まれたものとみることもできるが、
ショウナンアルバに一旦先頭を譲る自在性によるものであろう。


よって第68回皐月賞においても、
スマイルジャックがスプリングステークスと同じような競馬をできれば
好走する可能性が高いと競馬理論では判断している。



一方フローテーションのスプリングステークス2着は、
イン有利な馬場を終始無駄な距離を走らせなかった横山典騎手の好騎乗によるものであり、内容的な価値は低い


よって第68回皐月賞においては、
横山騎手から乗り替る内田博騎手がよほど上手く騎乗しない限り、
フローテーションが好走するのは難しいと競馬理論では判断している。



一方ショウナンアルバは、スプリングステークスにおいて、
一番人気を裏切って3着に敗れた。


ショウナンアルバのスプリングステークスの3着は、
向こう正面で折り合いを欠いて先頭に立ってしまったことによるものであって、
力負けではない。


むしろあれだけ折り合いを欠いていたにもかかわらず、
惨敗するのではなく3着に粘り込んだことを高く評価すべきである。


つまりスプリングステークスのレース内容としては、
勝ったスマイルジャック及び2着のフローテーションよりも、
ショウナンアルバに高い評価を与えるべきである。



よって第68回皐月賞においては折り合いが条件となるが、
ショウナンアルバが好走する可能性は高いと競馬理論では判断している。


特に第68回皐月賞ではスピードのある先行馬が不在なので、
ショウナンアルバは、逃げてさえしまえばそのまま押し切る公算が高い。


一方レインボーペガサスはスプリングステークスにおいて中段の外を追走したが、直線で伸びを欠き7着に敗れてしまった。


レインボーペガサスのスプリングステークスの7着は、
イン有利な馬場で外を回らされたものであり、
着順ほど悲観すべき内容ではない。


なおレインボーペガサスは2走前のきさらぎ賞で、
スプリングステークス馬のスマイルジャック及び
弥生賞2着馬のブラックシェルを破っており、
第68回皐月賞でも展開次第で通用する可能性はあり得る。


よって競馬理論は、
枠順などから展開面を考慮してレインボーペガサスの最終的な評価を決断する。



競馬理論は他にも
スズジュピター(後藤)及びフサイチアソート(横山典)に注目している。


スズジュピターは弥生賞で6着、
フサイチアソートは弥生賞で12着に惨敗しており、
両馬とも人気を落としている。


しかしながら、この世代で一番レベルの高かった東京スポーツ杯2歳ステークスにおいて、
フサイチアソートは1着、スズジュピターは2着に好走しており、
能力的には第68回皐月賞でも互角以上である。


東京スポーツ杯2歳ステークスのレベルの高さは、
3着がスマイルジャック(スプリングステークス馬)、
4着がゴスホークケン(朝日杯フューチュリティステークス馬)、
5着がタケミカヅチ(重賞2着2回)、
6着がベンチャーナイン(京成杯2着馬)、
9着がダンツキッスイ(アーリントンカップ馬)であることからも分かる。


つまり最強メンバーが揃った東京スポーツ杯2歳ステークスを好走した
フサイチアソート及びスズジュピターを、
前走の弥生賞の敗戦だけで軽視するわけにはいかない


よって競馬理論は、
フサイチアソート及びスズジュピターの2頭には
第68回皐月賞でも高い評価を与える予定である。



以上のように競馬理論は、
第68回皐月賞に出走する有力各馬の能力を分析した。


この分析結果に、枠順、展開及び調教などの様々な要素を加味して、
最終的な予想を決断する。




第67回皐月賞

中山競馬の最終日には、牡馬のクラシック第一弾の第67回皐月賞が行われる。第67回皐月賞では、フサイチホウオー(安藤勝騎手)及びアドマイヤオーラ(武豊騎手)が人気となる。


しかしながら、人気のフサイチホウオー及びアドマイヤオーラは、桜花賞の3強(ダイワスカーレット(安藤勝)、ウォッカ(四位)及びアストンマーチャン(武豊騎手)のように能力的に断然といえるレベルではない。つまり、第67回皐月賞は、第67回桜花賞のように、簡単に本命で決着するとは思えない。そこで、人気馬の能力について、競馬理論なりに分析する。


フサイチホウオーは、4戦4勝ということもあり、底を見せていない。ここで、フサイチホウオーのレース内容を冷静に振り返ってみる。デビュー戦となった新馬戦では、フサイチホウオーは、馬なりで圧勝したが、2着のピサノシェンロン(武豊騎手)が2戦目の芝の未勝利戦で惨敗したことを考えると、相手に恵まれていたことがわかる。また、フサイチホウオーの新馬戦の時計の1分50秒1は、馬場状態を考慮すると平凡である。


2勝目となった東京スポーツ賞2歳ステークスでは、フサイチホウオーは、1000m通過61.8秒の超スローペースを2番手から抜け出して勝利を収めており、通常であれば展開に恵まれたと見るのが妥当である。3勝目となったラジオNIKKEI杯では、フサイチホウオーは、先行集団から離れた6番手という最高のポジションから差し切って勝利を収めており、このレースも通常ならば展開に恵まれたと判断するのが妥当である。


4勝目となった共同通信杯では、フサイチホウオーは、スローペースを4コーナーで先頭に取り付く展開に恵まれたものであり、内容的にはスローペースでクビ差まで迫ったダイレクトキャッチがフサイチホウオーを上回る。このように、フサイチホウオーの4連勝のレース内容自体は、いずれも特筆すべきものではない。ただし、フサイチホウオーは、いずれのレースでも、並んでから交わされない勝負強さを見せており、着差以上の強さを秘めている可能性も否めない。


よって、フサイチホウオーが、第67回皐月賞でも勝負強さを発揮し、第67回皐月賞馬となる可能性は低くはない。しかしながら、フサイチホウオーが、ホープフルステークス及び京成杯で惨敗したダイレクトキャッチに迫られた共同通信杯の内容から、皐月賞で断然人気になるほどの強さを秘めているようには思えない。


よって、皐月賞では、断然人気のフサイチホウオーを、現時点では本命に予想しない予定である。


もう一頭の皐月賞人気馬のアドマイヤオーラ(武豊騎手)は、4戦3勝と底を見せていない。アドマイヤオーラは、第67回桜花賞を圧勝したダイワスカーレットに中京2歳ステークスで屈したものの、次走のシンザン記念でダイワスカーレットに雪辱を果たしている。更に、アドマイヤオーラは、前走の弥生賞において、ココナッツパンチに迫られたものの、ココナッツパンチに並ばれてから差し返した内容は高く評価されるべきである。よって、アドマイヤオーラが、第67回皐月賞でも人気になるのは当然ともいえる。


しかしながら、皐月賞でアドマイヤオーラが、フサイチホウオーと同様に、勝負強さを秘めているものの、人気ほどの圧倒的な強さを秘めているようには思えないのも確かである。よって、競馬理論は、人気や展開などを総合的に勘案し、アドマイヤオーラを評価しようと考えている。


他には、ステップレースのスプリングステークスを快勝したフライングアップル(横山典騎手)も皐月賞で注目される。フライングアップルは、常に掲示板を確保する安定した走りを見せており、第67回皐月賞でも相手なりに走れるはずである。特に、フライングアップルは、前走のスプリングステークスで抑える競馬をマスターし、脚質の幅を増しており、展開次第では第67回皐月賞でも好走可能と思わせる。しかしながら、皐月賞では、フライングアップルが、フサイチホウオーを負かす可能性はかなり低いと考えている。


なぜならば、フライングアップルは、東京スポーツ賞2歳ステークス及び共同通信杯において、フサイチホウオーに並びかけてから突き放されており、フサイチホウオーとは着差以上の差を感じるからである。よって、第67回皐月賞の競馬理論は、フサイチホウオーを本命にしない限り、フライングアップルを馬券対象から外そうと考えている。他には、皐月賞ではアサクサキングス(武幸四郎騎手)、ヴィクトリー(田中勝春騎手)、ココナッツパンチ(吉田豊騎手)及びナムラマース(藤岡騎手)に注目している。


第67回皐月賞の出走予定馬は、先行馬が非常に少なく、スローペースになる公算が高い。よって、先行できるアサクサキングス及びヴィクトリーにとっては、非常に有利な展開となる可能性が高い。そのため、競馬理論は、アサクサキングス及びヴィクトリーの逃げ残りを注意すべきと判断している。特に、アサクサキングス及びヴィクトリーが思ったよりも人気にならないようであれば、先行馬のマークが更に緩くなるので、アサクサキングス及びヴィクトリーが逃げ切って第67回皐月賞馬となる可能性まであり得る。


一方、ココナッツパンチは、キャリア2戦でアドマイヤオーラに迫った能力の持ち主であり、上がり目次第ではアドマイヤオーラを逆転してもおかしくはない。よって、競馬理論は、ココナッツパンチに、アドマイヤオーラと同等又はそれ以上の評価を与えるべきと判断している。ただし、第67回皐月賞があまりにスローペースとなるようであれば、ココナッツパンチが脚を余してしまう可能性も否めない。


一方、ナムラマースは、休み明けで不利があったラジオNIKKEI杯で、フサイチホウオーと0.2秒差の競馬をしており、フサイチホウオーと互角の能力を秘めている。よって、競馬理論は、藤岡騎手で人気にならないナムラマースを、人気を考慮して馬券的にはフサイチホウオーと同等以上の評価を与えるべきと判断している。最後に、朝日杯フューチャリティステークスを制し2歳チャンピオンとなったドリームジャー(蛯名)についても分析する。


ドリームジャーニーは、休み明けで不利があった前走の弥生賞でも、3着に追い込んでおり、能力的にはクラシックでも通用する。しかしながら、弥生賞よりもスローペースとなりそうな第67回皐月賞において、ドリームジャーニーは折り合いに苦労すると思われる。よって、競馬理論は、2歳チャンピオンのドリームジャーニーを抑え程度の評価にとどめる予定である。


以上のように、第67回皐月賞は大混戦が予想される。特に、競馬理論は、人気のフサイチホウオー及びアドマイヤオーラを過信することは禁物であると判断している。


よって、第67回皐月賞の競馬理論は、調教、枠順や当日の馬場状態などを総合的に勘案して、第67回皐月賞の最終予想を決断したいと考えている